フィルタリング
「都青少年健全育成条例」の改正案が、開会中の都議会で審議されている。インターネット上の有害情報を閲覧できないようにする「フィルタリング」の利用促進に重点を置いたことや、子供に対する性暴力を肯定的に描写した漫画を不健全図書の指定対象にしている点が柱だ。携帯電話のサイトが子供を巻き込む犯罪の温床になっている実態や、児童ポルノに対する論議の高まりが背景にある。
改正案は、インターネットの事業者に対し、子供が有害情報を閲覧する機会を最小限にするようなフィルタリングの提供に努めることを求めている。保護者には、フィルタリングを解除する場合、「理由」を書いた書面を事業者に提出することを義務づけた。ネットの危険な側面について知識の乏しい保護者が、子供の要求に応じて安易にフィルタリングを解除してしまうことがないようにするのが狙いだ。
フィルタリングを重視する理由のひとつに、携帯電話のコミュニティーサイトを通じ子供が児童買春などの犯罪に遭うケースが多発している実態がある。こうしたサイトは、出会い系サイトのようなフィルタリング対象になっていないものが多い。都によると、09年の、ネットを利用した福祉犯罪の被害児童は都内で184人、うち148人は非出会い系サイトがきっかけで、出会い系サイトは36人だった。▽中学3年の少女がコミュニティーサイトで知り合った男にわいせつな行為をビデオ撮影され、現金を恐喝された▽中学2年の少女が知り合った男に裸の写真を送ってしまい、「写真をばらまく」と脅迫されて性被害に遭った--などの事例が報告されている。
警視庁は昨年4月、「彼氏募集」など出会い系サイトのような書き込みがあるとして、非出会い系サイトの運営会社8社に書き込みの削除を要請した。このうち6社のサイトは民間の審査団体が「健全」と認定し、フィルタリング対象にされていなかった
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